■背景

韓国のデジタル素材市場は、韓国ローカル及び欧米系の低価格帯定額制ストックフォトサイトが主流となっており、日本同様デジタル素材のニーズが非常に高まっております。
また、韓国のローカルコンテンツ（韓国の人物・風景・文化等を被写体・テーマとしたデジタル素材）については、韓国ローカル及び欧米系サイトのどちらとも、十分な種類とボリュームを供給できておらず、PIXTAのように多くのローカルクリエイターから作品を集めるマーケットプレイス型のサービスはまだ存在していません。
こうした状況は、2006年のPIXTA開始時の日本市場と類似しています。
未成熟の、ローカルコンテンツによる低価格帯のマーケットプレイス型デジタル素材市場に参入するべく、2017年3月、韓国で高価格帯のストックフォト事業を手がける Topic Images Inc.（以下、Topic 社）を連結子会社化。準備制作期間を経て、韓国語版PIXTAの開設に至りました。

■今後の展開

PIXTAは、韓国においてもプロ・アマ問わず広く素材の投稿を受け付け、誰もが才能を活かせる機会を提供するマーケットプレイス型のサービスを展開します。まずは韓国ローカルコンテンツの充実を図り、2017年内に26万点のローカルコンテンツの販売開始を目指します。

▲韓国のローカルコンテンツ一例（©PIXTA）

クリエイターから作品を集める低価格のマーケットプレイスの運営ノウハウを持つPIXTAと、韓国における高クオリティーストックフォトの運営サイトとして韓国ローカルコンテンツ及びクリエイター、コンテンツ制作基盤、顧客基盤を持つTopic 社の経営資源を効果的に活かすことで、韓国における低価格デジタル素材市場の拡大とシェア獲得を目指します。

■ピクスタについて 「個人が生み出すオンリーワン」を支援したいという想いから、2005年8月に創業。
誰もが参加できるフラットな投稿スタイルで、高品質・低価格な写真・イラスト・動画のストック素材をインターネット上で売買できるデジタル素材のマーケットプレイス「PIXTA」（ピクスタ）を2006年5月に開設しました。
PIXTAの素材は、イメージ画像として広告や出版物、テレビ番組などあらゆるシーンの幅広い用途で活用されており、ビジュアルコミュニケーション時代に寄与しています。

また、2016年には出張撮影マッチングサービス「fotowa」（フォトワ）を開始。従来の写真撮影サービスにあった、不透明な料金設定、クオリティの不安、融通のきかない納品形態を、「一律料金」、「厳格な審査と全額返金保証」、「完全データ納品」で解消し、好きな場所・日時に好きなフォトグラファーを呼べる仕組みを構築しました。

「インターネットでフラットな世界をつくる」を理念に掲げ、今後も、誰もが才能を発揮できる機会を拡大し、アジアNo.1のクリエイティブ・プラットフォームを目指してまいります。

◎デジタル素材（ストックフォト）とは 頻繁に使用されるシチュエーションであらかじめ撮影・制作された写真やイラスト、動画などのビジュアル素材のこと。撮り下ろし、描き下ろしに比べコストが低く、必要なときにすぐ使えるという利点から、広告や出版物、テレビ番組など、さまざまな用途に使用されています。